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油入変圧器の内部巻線を絶縁するのに絶縁紙が用いられます。絶縁紙は巻線に直に接していることから、変圧器の内部でも最も高温に曝されるため、劣化が生じやすいです。絶縁紙の劣化時には、様々な物質が生成されます。変圧器劣化度評価に実用されている物質は、一酸化炭素、二酸化炭素、フルフラール、アセトン。その中でも、フルフラールが最も実用性に優れており、絶縁紙の平均重合度残率との相関性があります。したがって、絶縁油中のフルフラール量を知れば、その変圧器の劣化度を診断することができます。変圧器の寿命が数字でわかる報告書を提出します。
油入変圧器を設置してから15年以上経過した場合は、要注意! 3年に1回フルフラール分析を行うことをお勧めします。
絶縁油の採取を行い、分析装置にて分析を行います。フルフラール濃度により診断いたします。
フルフラールによる経年劣化度判定では、一般的に平均重合度が450になると寿命と言われています。
平均重合度 | > 451 | < 450 |
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劣化度 | 正常 | 危険 |
出典:電気協同研究会(電気協同研究第65巻第1号による)
フルフラール分析装置 島津製作所製