油中ガス分析試験

変圧器内部の異常を初期段階から察知することで、重大事故を未然に防ぐことが可能になります。

設置後間もない変圧器であっても内部異常が発生することがあるため、
予防保全としての効果があります。

特徴

1.ガラス注射器を使用して現地で採油した状態のまま分析を実施するため、より正確な値を検出します。
2.試験データは過去3回分記載により、トレンド比較が可能!

油中ガス分析のガス判定基準

変圧器内部の異常を特徴付けるガスの判定基準です。下記に、基づいて変圧器内部における異常現象原因を推定します。

出典:電気協同研究会(電気協同研究第65巻第1号による)

油中ガス分析のガス判定基準 図

様相診断

油中ガス分析では、絶縁油に溶解している可燃性ガス成分(H2,CH4,C2H6,C2H4,C2H2)の濃度によって、要注意Ⅰレベル、要注意Ⅱレベル、異常レベルの判定を行いますが、各ガス成分を組み合わせる様相診断によって更に詳しく異常原因を診断することができます。

  • ①ガスパターンによる様相診断

    ガスパターンによる診断では、横軸に可燃性ガスを並べ、縦軸に各ガス成分の中で最大を1とした場合の比をプロットしてグラフを書き、内部不具合を診断します。

    ガスパターンによる様相診断 図

    出典:電気協同研究会(電気協同研究第65巻第1号による)

  • ②異常診断図による様相診断

    異常診断図による診断では、各ガス成分の組成比(C24/C26,C22/C24,C22/C26)を組み合わせた診断図を用いて内部不具合を診断します。

    異常診断図による様相診断 図

    出典:電気協同研究会(電気協同研究第65巻第1号による)

  • ③等価過熱面積を用いた診断

    変圧器事故の危険性が高い巻線部位の異常か、それ程高くない鉄心部位の異常かを判別する。(要注意Ⅱ以上の判定結果で2回以上の診断結果が必要です。)

    等価過熱面積を用いた診断 図
  • ④線形SVMによる内部不具合変圧器の判定

    6種類のガス濃度(水素、メタン、エタン、エチレン、アセチレン、一酸化炭素)を判別式に代入し、過熱、放電、過熱+微少放電、タップ切替器の絶縁油混入、内部不具合)の5つの状態を推定する。(2つ以上の式で負の値が算出された場合は、絶対値がより大きい値の式の現象が起きていると推定される。)

    線形SVMによる内部不具合変圧器の判定 図
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