原油価格高騰やウクライナ情勢など、
様々な要因を受けてきた電気料金も2023年1月をピークに値下がり傾向にあります。
しかし、現在少し落ち着いているように見えますが、2024年5月からは値上げになる見通しです。
企業にとってコストがかかることは、経営上の大きな課題。さまざまなコストのなかでも、とくに金額が大きく、変動にも気を使わなくてはならないのが電気料金。電気料金の低減に効果をもたらせることができるのが、電力を最も使う時間帯であるピーク時の使用電力をカットする『ピークカット』です。
- 『ピークカット』とは?
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最も使用電力の多いピーク時の使用電力を様々な方法を用いて「カット」し、電力の使用量そのものを低減させる取り組みを指しており、電力の需要を平準化するための手法のことをいいます。最大需要電力の低減によって、電気の基本料金が安価になり、ランニングコストを低減できるという大きなメリットがあります。
導入例
- 太陽光発電
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ピークカットの代表的な導入方法です。太陽光発電を使って昼間に使用する電気を自社で作ることにより、電力会社から購入する電気を減らし、ピークカットを実現することができます。また、CO2を排出しないため電気代の削減だけでなく、CO2削減への取り組みにも繋げることができます。
- デマンドコントロールシステム
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デマンドコントロールシステムとは、最大デマンドの発生を監視するシステムです。あらかじめ目標値を設定しておくと、需要デマンドが目標値を超えると予測される際にアラームなどで通知してくれるため、ピークカットの効果が期待できます。
ピークカットのメリットには、電気料金の削減効果があげられます。最も使用電力の多い需要ピーク時の電力使用量を
減らすことで、単価が高い時間帯の電気代節減や基本料金の引き下げが可能です。
値上げが発表されている電気料金。
無理のない範囲で、実行できる対策から取り組んでいきましょう。