植物油系絶縁油の特性
-
CO2の排出量抑制など環境負荷軽減への意識から、鉱油系から植物油系に絶縁油を置き換えた変圧器が注目されています。鉱油系絶縁油と比べ生分解性能が高く、万が一漏洩した場合も自然界の微生物により分解されやすいため、環境リスクが低減されます。また、引火点が高く難燃性であることから、消防法上では指定可燃物(引火点250℃以上)に分類されます。コイル絶縁紙の平均重合度(残存強度)で変圧器の寿命は決まりますが、絶縁紙劣化の抑制効果が大きく変圧器の長寿命化を図ることができます。
ナタネ油の例
-
ナタネは菜の花の種子であり、育成時に大気中のCO2を吸収し O2を放出しています。 廃油の廃棄時に発生するCO2が相殺され、CO2の排出量が削減されます。 CO2の排出量合計は鉱油の約1/6まで抑えられます。
植物油系は鉱油系の絶縁油に比べ高価ではありますが、安全性の向上・
長寿命化のうえ環境にやさしいゼロカーボンを目指すことができます。
変圧器の絶縁油を交換の際は、植物油系絶縁油もご検討ください。