台風による飛来物や雨の浸入等の被害を受けた電気設備は、復旧に多額の費用と時間を要します。
また、停電中は工場や施設の稼働が縮小・停止し、経済的な損失の恐れもあります。
被災のリスクや施設の状態を踏まえ、対策を行わなければなりません。
台風による被害
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- 樹木が風により高圧電路に接触し停電事故。
- アンテナが倒れ高圧電線等に接触し停電事故。
- 看板等の柱やパイプ・構内柱が倒れキュービクルまたは電線が破損。
- 電気室・キュービクルの窓や扉から雨が浸入し停電事故。
- 太陽光パネルが風で飛ばされ周辺設備が破損。
対策
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- 事前に樹木を剪定し電柱・電線周りの安全を確保する。
- アンテナ・看板・パイプ・柱等が錆により腐食が進んでいないか確認し補強する。
- 看板やパイプ・太陽光パネルの留め具が緩んでいないか確認し増し締めする。
- 資材等があれば強風で飛ばされないように固定する。
- 電気室・キュービクルが施錠されていることを確認しロープを巻いて扉を補強する。
- 電気室・キュービクルの外装に破損個所があれば雨が浸入しないよう補修する。
- 非常用発電機の燃料を確保する。
樹木の剪定・草刈りはお早めに
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夏場は植物の成長が加速します。特につる草は、電柱に巻き付いたりキュービクルに侵入し、地絡事故や短絡事故の原因となります。また、樹木の枝や電柱の支線をつたい短期間で成長するため注意しなければなりません。電気設備周りの樹木の剪定・草刈りは定期的に実施し、台風が接近する前に備えましょう。
電気室・キュービクル・看板など年々劣化が進んでいきます。
「前回の台風は大丈夫だった」と油断せず、対策をお願いします。